お問い合わせ

千葉大学

HOME>成功事例>千葉大学

Successful Caseサージカルニーレスト(外科医が手術中に立位で使う椅子)

企業名
京新工業株式会社
所在地
〒275-0001千葉県習志野市東習志野6-15-6
資本金
2,000万円
企業紹介文
インサート成形品をはじめとしたプラスチック製品の加工をしてまいりました。オリジナル製品として土木関連商品、蓄光材を使った製品、ゲルマニュームと磁気を使った健康器具エナジーループなどプラスチックを中心とした幅広い製品も開発・製造しています。

Solutions for issuesこの成果により解決が図られた現在社会が直面する課題

近年、腹腔鏡手術が盛んに行われています。この手術は、患者の腹部の表面に小さい穴を複数開け、その穴から専用の内視鏡を体内に挿入して行う手術です。腹腔鏡手術は、従来の開腹手術に比べ、(1)術後の痛みが少なく、手術跡が目立たない、(2)出血が少ない、(3)術後早期退院が可能である等の利点があるため、患者からのニーズが高いです。これらの利点から腹腔鏡手術は急速に普及していますが、手術の難易度が高いため、手術時間が2~5時間と長時間化し、外科医の立位での疲労が大きくなっており、その対応が求められています。

Outcome成果

千葉大学、国立がん研究センター東病院と京新工業株式会社は、共同研究により、新しいコンセプトの「サージカルニーレスト」を最近製品化しました。これにより、長時間立ちっぱなしだった外科医の足の疲労が軽減され楽になりました。

Factors実用化まで至ったポイント、要因

京新工業株式会社と千葉大学、国立がん研究センター東病院が医工連携プロジ ェクト「C-square」の一環として千葉県及び千葉県産業振興センターの支援を得て一丸となって開発に取り組みました。

Background研究開発のきっかけ

開発のきっかけは、平成26年7月に開かれた医工連携プロジェクト「C-square」のイベント「C-square EXPO」でした。このプロジェクトは、千葉県、千葉県産業振興センター、千葉大学、国立がん研究センター東病院が取り組んでおり、会場で千葉大が発表した「手術現場にこんな椅子があれば」との提案がヒントになりました。

Requests民間企業等から大学等に求められた事項

開発段階から、進捗、契約等に関する相談ができるよう産学連携担当者の関与が求められました。

Predominance技術の新しい点、パフォーマンスの優位性

コンセプトそのものが新しく、外科医が、手術中に疲れたときに、このサージカルニーレストに膝又はすねを押し当てることで、体重の分散と立位姿勢の最適化が図られ、楽になります。頑丈で安定性良好。類似製品はありません。

「サージカルニーレスト」両足で乗って膝又は脛を当てる。

平成27年度 ちば中小企業元気づくり基金事業の交付を受けた。

【参考URL】

  1. http://www.nikkei.com/article/DGXMZO89240880T10C15A7000000/
  2. http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/ndh/201507/543080.html
  3. http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/trend_tamago/post_92293/
本件連絡先
  • 千葉大学 学術研究推進機構 産業連携研究推進ステーション
  • TEL:043-290-3565
  • E-mail:ccrcu@faculty.chiba-u.jp