Successful Case気泡型鉛直センサの開発
- 企業名
- 有限会社 ジオテック
- 所在地
- 茨城県ひたちなか市新光町38番地ひたちなかテクノセンター内
- 従業員数
- 3名
- 資本金
- 300万円
- 企業紹介文
- 「崩壊兆候検知システム」で、より安全な社会の実現に貢献したい
- 研究タイトル
- 気泡型鉛直センサの開発
- 研究期間
- 平成25年4月1日~平成27年3月31日まで
- 研究費の総額
- ¥210,000円
- 企業側の負担割合
- 研究経費100%、役割分担:屋外実施検証
- 研究者名
- 土田 寛
Background研究にいたったきっかけ
(有)ジオテックの土田社長が茨城大学に来られ、鉛直センサの開発に関するお話がありました。土田社長は測量の専門家で、測量技術に精通・経験豊富、測量の問題点とその解決目標が明確でした。また、茨城大学の湊淳教授(応用粒子線専攻)と桑原祐史准教授(都市システム工学科)が関連技術を持っていることから、両者は共同研究に発展しました。
Contents研究の内容
斜面崩壊検知システムにおける鉛直判定センサの開発・評価
Outcome成果
本研究では気泡管とカメラを用いた傾斜角計測装置を製作し、基礎実験による評価を行いました。曲率半径が非常に大きいR=20000mmの円柱状気泡管を用いた場合、1度の角度変化に対する気泡の動きが、計算値で349mm/deg実測値で335mm/degとよく一致して値が得られました。本手法は、構成部品も安価で、回路が簡単で,温度依存性も小さいなどの特徴を持っています。広範囲の領域に本装置を複数配置して、各装置の傾斜角の情報を一定時間間隔で自動計測することにより、土砂崩れなど災害予測や土木測量のデータ観測に応用できることが期待されます。
写真2 崩壊兆候検知システム
写真1 気泡型センサの試作品
設置された試作装置
画像やグラフで傾きを可視化