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Successful Case稲敷市と地方創生事業『ライスミルク』の事例

企業名
茨城県稲敷市
所在地
〒300-0595 茨城県稲敷市江戸崎甲3277番地1
自治体紹介文
国の地方創生総合戦略交付金を活用し、野菜工場を計画する民間法人、常陽銀行、筑波大学の4者で農業を基軸とする産業振興を進めている。
研究タイトル
安全安心高品質のライスミルクとその加工品の低コスト製造技術の確立
研究期間
平成27年4月から平成29年3月
研究費の総額
3,200万円(平成27年度 2,700万円、平成28年度500万円)
自治体側の負担割合
100%
研究者名
筑波大学 生命環境系 北村 豊 教授

Background研究にいたったきっかけ

筑波大学 北村研究室の研究テーマの一つに「粉砕」技術(湿式粉砕技術)による新規需用米(主食米とは違い、加工を目的として生産される)があります。 新規需要米は、主食米よりもタンパク質や脂肪、胚芽に特徴があり、主食米より低コストで約2倍の収穫が可能です。この「湿式粉砕技術」を活用して生まれたのが、生のお米を牛乳の様に取り扱うことが出来る「生ライスミルク」です。

Contents研究の内容

水と一緒に改良型石臼に玄米を投入すると、極微細な粒に挽くことが出来ます。挽いた後は牛乳の様に白い液体になります。この原液を直接飲むことも出来ますが、飲み難い場合には何らかの味付けをして飲むことも出来ます。デンプンが主成分ですから加熱するとトロミが出て来ます。トロミが苦手な人は加熱せずサラサラなままで飲む事も出来ますので好みにより色々な加工が可能になります。玄米から作るので、栄養価の高い飲み物としてお米を加工することが出来ます。

Outcome成果

平成27年10月から稲敷市の廃校で研究開発し、のどごしがよく栄養豊富な生ライスミルクの2年後の商品化を目指しました。 国の地方創生総合戦略の交付金を活用し、同校舎の一部を利用して野菜工場を運営している一般社団法人「TWマネジメント」(東京都台東区)、常陽銀行との「産学官金」連携により事業化を推進しています。 稲作が主産業の稲敷市の米を用いて、非加熱の「生ライスミルク」で特色を出します。石臼の機能を備えた装置で微細に粉砕し、のどこしのさらさら感を出していきます。