従来から、フッ素樹脂やシリコーン樹脂などを用いたコーティングによる撥水性・防汚
性付与や、表面に微細な凹凸を形成することによる着氷(雪)性付与といった処理が行われて
います。しかし、これらのコーティングや加工は、表面が摩耗したり壊れたりすると機能
を失い、新たに塗り直したり部品を交換する必要がありました。
本研究では、後述する独自の樹脂組成物において、表面に微細な凹凸構造(=フラクタ
ル構造)が発生すること、更にはフラクタル構造が欠損した場合も自己修復することを発
見しました。この樹脂組成物を基材そのものとして、あるいはコーティングとして用いる
ことで、撥水性・防汚性・着氷(雪)性を自己再生可能な構造体を作成することができます。
技術情報
山口大学
自己修復フラクタル構造
- 研究者
- 理学部 安達 健太 准教授
- キーワード
- 撥水、防汚、着氷、すべり













