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    自己修復フラクタル構造

    従来から、フッ素樹脂やシリコーン樹脂などを用いたコーティングによる撥水性・防汚 性付与や、表面に微細な凹凸を形成することによる着氷(雪)性付与といった処理が行われて います。しかし、これらのコーティングや加工は、表面が摩耗したり壊れたりすると機能 を失い、新たに塗り直したり部品を交換する必要がありました。 本研究では、後述する独自の樹脂組成物において、表面に微細な凹凸構造(=フラクタ ル構造)が発生すること、更にはフラクタル構造が欠損した場合も自己修復することを発 見しました。この樹脂組成物を基材そのものとして、あるいはコーティングとして用いる ことで、撥水性・防汚性・着氷(雪)性を自己再生可能な構造体を作成することができます。
    研究者
    理学部 安達 健太 准教授
    キーワード
    撥水、防汚、着氷、すべり
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    保全実績に基づく建築設備維持管理の合理化

    建築設備は10年を超えて長期使用されるものが多く、保守作業として部品交換やメンテナンスが行われています。正常で安全な設備運用のためには適切な保守作業が欠かせません。今日では、建築設備の保全は業界団体やメーカーなどが公開している推奨周期を目安に行われているのが実情で、必ずしも本当に必要な、最適頻度での保守作業が行われているとはいえません。本研究では、実際の建築設備のメンテナンス記録を参照し信頼性解析を行ったところ、解析結果に基づく製品寿命期待値よりも高頻度で部品交換が行われていることがわかりました。このように、メンテナンス記録に基づいた解析を行うことで、その設備に最適な保守作業計画を作成し、安全性向上やコスト低減の可能性があります。
    研究者
    工学部 三浦 克弘 教授
    キーワード
    建設、メンテナンス、保全、設備
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    植物微生物燃料電池

    グリーンで安全な持続可能エネルギー源の探索は世界中で喫緊の課題です。微生物燃料 電池(MFC)の使用は、細菌の活動を通じてグリーンエネルギーを得る主要な方法の1つと して知られています。微生物燃料電池は、微生物の代謝活動によって緑色の電気を生成で きる生化学的プロセスです。このプロセスでは、細菌が有機物の分解中に電子を放出し、 外部回路が電子を捕らえて電気を生成します。この現象を応用し、生きている植物が発生 させる有機物を用い、微生物燃料電池を通じて生物電気を得ることを植物微生物燃料電池 (PMFC)と呼びます。本研究では、高効率で使いやすいPMFCの開発を行っています。
    研究者
    工学部 アジズル モクスド 准教授
    キーワード
    植物微生物燃料電池、グリーンエネルギー