筑波大学
健康長寿の謎を探る~長寿遺伝子と健康~
健康長寿をテーマに、予防医学やアンチエイジングに働く機能物質の生理作用とメカニズムを解析しています。線虫などのモデル生物を用いて、長寿遺伝子(サーチューン等)の働きを指標に、ファイトケミカルや植物、発酵食品、微生物由来の機能物質を探索しています。企業と連携し、食品や化粧品、医薬品などへの応用研究も行っています。
研究者:生命環境系 坂本 和一 准教授
キーワード:健康長寿、線虫、長寿遺伝子、機能物質
インフォグラフィックス筑波大学
太陽光を利用した光触媒による飲料水浄化
途上国では細菌による飲料水の汚染が深刻です。それらの国々でふんだんに使える太陽光をエネルギー源として、飲料水中に含まれる細菌などの有機汚染物質を光で分解してしまう光触媒により、安全な水を得ることができます。
研究者:生命環境系 楊 英男 教授 * 産業技術総合研究所 環境管理研究部門 根岸 信彰 上級主任研究員
キーワード:太陽光、光触媒、飲料水浄化
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新発見! ADHD治療につながるタンパク質? ~2つの機能を持つPRMT8~
不注意、多動性や衝動性の症状がみられる発達障害を、英語の頭文字を取ってADHDとよんでいます。集中力が続かず、落ち着きがなく、思い付いて直ぐに行動してしまうことで、生活面に支障が出てしまいます。病因に関する基礎研究は、ADHD治療の「薬のタネ」になるかもしれません。
研究者:生存ダイナミクス研究センター(TARA) 深水 昭吉 教授
キーワード:発達障害 ADHD タンパク質 PRMT
インフォグラフィックス筑波大学
自動細胞除去システム
再生医療など、高い純度を保った特定の細胞種を大量かつ自動的に製造することへのニーズが急速に高まっています。私たちの研究グループでは、光応答性基材上で、培養された培養細胞に対して、AI技術の助けを借りて不要な細胞だけにレーザー照射し、素早く自動的に致死除去する技術を開発しました。
研究者:医学医療系 林 洋平 助教 * 産業技術総合研究所 創薬基盤研究部門 須丸 公雄
キーワード:再生医療、特定の細胞除去、AI、iPS細胞
インフォグラフィックス筑波大学
脊髄損傷の症状緩和を目指した創薬へのアプローチ
本スクリーニングシステムを活用することで、迅速かつ簡便に脊髄損傷を標的とした分子標的薬のシード化合物へ辿り着くことが可能となりました。本システムで同定した化合物を用いることで、脊髄内の炎症反応を抑制し、治療効果改善につながることが期待されます。
研究者:生命環境系 鶴田 文憲 助教
キーワード:脊髄損傷、炎症反応抑制、分子標的薬、シード化合物
インフォグラフィックス筑波大学
美しくしなやかに動画超解像
解像度の低い動画像、例えば、過去に撮影・録画した動画像などを、深層学習(ディープラーニング)を使って、美しくしなやかな高解像度画像に変換する技術を実現しました。この技術があれば、次々に登場する新しいテレビやスマートフォンの高解像度画面にも、昔の映像コンテンツを違和感なく対応させることができます。
研究者:システム情報系 延原 肇 准教授
キーワード:解像度 動画 深層学習 超解像
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手のひらに乗る化学分析チップを実現!
切手サイズのチップで化学分析を実現します。これまで、化学物質を検出するために大きな計測機器が必要でした。この分析チップは試薬の流路を制御するバルブ機能を備えているので、外部の制御システムが不要となり、自動的に化学分析が行えます。「魚の鮮度調査」、「牛の潜在乳房炎の検出」、「河川の水質調査」、「血液測定」、「血糖測定」等への活用が可能です。特に、「血液測定」ではストレスまで計測します。
研究者:数理物質系 鈴木 博章 教授
キーワード:チップ、化学分析、化学物質、試薬の流路、水質調査、血液測定
インフォグラフィックス筑波大学
ヒト胃消化シミュレーター
ヒト胃のぜん動運動を定量的に模擬可能な胃消化シミュレーターは、物理的・化学的消化作用を同時に考慮したin vitro 胃消化試験が可能な装置です。 本シミュレーターの利用により、食品粒子が、ぜん動運動が活発に起きる幽門部を模した容器の内部で消化されていく挙動を直接観察することが可能となります。
研究者:生命環境系 市川 創作 教授 * 農研機構 食品研究部門 食品健康機能研究領域 上級研究員 小林 功
キーワード:胃消化 シミュレーター ぜん動運動
インフォグラフィックス筑波大学
Ultra low-cost small satellite
Ultra low-cost small satellites, less than ten thousand USD, can bring unlimited possibilities for space utilization. Taking advantage of this all-in-one satellite system, users can design personal space mission, launch and control satellite for their own purpose.
研究者:Toshihiro Kameda, Assistant Professor, Faculty of Engineering, Information and Systems
キーワード:Ultra low-cost small satellites
インフォグラフィックス筑波大学
超低価格小型人工衛星
個人レベル(100万円~)で、人工衛星を活用したミッション提案・衛星設計・開発・打ち上げ・管制までが、オールインワンで実現。
研究者:システム情報系 亀田 敏弘 准教授
キーワード:低軌道超小型衛星、可搬性のある衛星管制地上局
インフォグラフィックス筑波大学
敗血症の予防治療薬
敗血症性ショックは、感染を基盤とした全身性炎症反応症候群により循環不全を来した病態です。日本では年間約37万例の敗血症が発症し、そのうちの約20~40%で敗血症性ショックから死に至ると報告されています。治療として抗菌薬、ステロイド、カテコラミンなどを使用しますが、生存率改善を示す確立したエビデンスを持つ治療法はなく、有効な治療法の開発が強く望まれています。 我々はリポポリサッカライド(LPS)により引き起こされ重篤な敗血性ショックモデルマウスに対し、ショック誘導前または誘導後からオレキシンペプチドを末梢持続投与すると、いずれも死亡率を有意に改善することを明らかにしました。オレキシン末梢投与が敗血症性ショックに対する予防および治療法として有効な可能性があることを示しました。
研究者:国際統合睡眠医科学研究機構 柳沢 正史 機構長/教授
キーワード:オレキシン,敗血症性ショック,霊長類
インフォグラフィックス筑波大学
赤外線リモコンを使った屋内測位
サービス現場で違和感のない屋内測位技術を確立することで、これまで取り扱えなかった人間行動データに基づくサービス工学の展開を実現しました。
研究者:システム情報系 善甫 啓一 助教
キーワード:赤外線リモコン
インフォグラフィックス筑波大学
あらゆる悪環境下で精密かつ安全に飛行可能なUAVの開発とその大規模農業支援への応用
安全に飛行するUAV(ドローン)を農業の育種に活用し、膨大な個体群の時系列データを計測します。
研究者:システム情報系 延原 肇 准教授
キーワード:UAV、ドローン、農業支援、安全
インフォグラフィックス筑波大学
湿式微細化 Micro Milling 技術の応用
湿式微細化 Micro Milling (石臼)を活用することで、例えば米を原料としたライスミルクができます。
インフォグラフィックス研究者:生命環境系 北村 豊 教授
キーワード:湿式微細化 Micro Milling、石臼、ライスミルク
筑波大学
可視光で抗菌ができる光触媒材料
可視光で抗菌効果が得られる光触媒材料です。この材料は、可視光で強い酸化還元反応が見られます。太陽光・LED照明下で高効率な環境浄化・殺菌が期待できます。
研究者:生命環境系 楊 英男 教授
キーワード:可視光、光触媒、殺菌
インフォグラフィックス筑波大学
装着型嚥下能力計測技術
簡単に頸部に装着できるマイクロフォンから定常的に音を計測する嚥下音解析機器を開発しました。機器による解析結果を、嚥下能力の維持・向上させる食事、リハビリプログラムの提供や介護食品開発に繋げることができます。
インフォグラフィックス研究者:システム情報系 鈴木 健嗣 教授
キーワード:嚥下障害・誤嚥性肺炎・嚥下機能評価・スマートフォン
筑波大学
車椅子のライフスタイルを変えるパーソナルモビリティ
通常の椅子から立位に体位変換し、立位のまま移動できるパーソナルモビリティを提供します。従来技術では、姿勢変換と立位走行が両立されたものはなく、本技術では人体力学の活用により、受動機構(モーターレス)による姿勢変換を実現しています。
研究者:システム情報系 鈴木 健嗣 教授
キーワード:立位、車椅子、パーソナルモビリティ、段差踏破
インフォグラフィックス筑波大学
源生林あしたば成分を利用した家畜の不妊症改善
夏季の暑熱ストレスは、家畜全般の繁殖力の著しい低下、乳牛の乳量や乳質の低下、乳房炎の増加などを起こします。採卵鶏では、卵の小型化や卵殻の脆弱化が起きます。「源生林あしたば」は、耐寒性・越冬性が付与された新品種です。この「あしたば」を飼料として家畜に与えることで、繁殖力の低下を防止できます。
インフォグラフィックス研究者:生命環境系 宮崎 均 教授
キーワード:あしたば、不妊症、飼料
筑波大学
導電性ポリアニリン
紙パルプにポリアニリンエメラルディンベースを内添し、抄紙装置により複合紙を作成し、これを常温、常圧で塩酸蒸気にさらします。これにより導電性の大面積の紙が製造されます。発明の用途としては、静電防止梱包紙、コンデンサー電極、酸性度の検出素子等が考えられます。
研究者:数理物質系 後藤 博正 准教授
キーワード:樹脂材料
インフォグラフィックス筑波大学
微小参照電極デバイス
化学反応において、現在のpH制御の手法より精度高く制御するデバイスと方法です。化学反応装置や測定機器などへの応用が期待できます。
インフォグラフィックス研究者:数理物質系 鈴木 博章 教授
キーワード:pH、化学反応、MEMS(メムス)
筑波大学
メタボやサルコペニアを予防する発酵茶から抽出する高分子ポリフェノールMAF
紅茶やウーロン茶などの発酵茶から分離抽出した高分子ポリフェノール(MAF)は、ミトコンドリアを活性化して、脂肪肝を防ぎ、運動との併用で筋持久力を上げ、筋肉量を増加させます。
研究者:体育系 武政 徹 教授
キーワード:高分子ポリフェノール、筋肉量増加、MAF
インフォグラフィックス筑波大学
いまだ培養されていない自然界の99%の微生物を培養できる新たな培養プレート
これまで発見されていない微生物(ダークマター微生物)を培養できるかもしれない新しい培養プレートです。バイオの世界では、膨大、多様な未知数の微生物が残されています。従来の寒天培養で発見されている微生物は0.1から1%だと言われています。この培養プレートでダークマター微生物を発見できるかもしれません。
インフォグラフィックス研究者:生命環境系 青柳 秀紀 教授
キーワード:新規培養プレート,ダークマター
名古屋工業大学
膨らむ家
「緊急時に現地で膨らませる軽量で安価で快適な仮設住宅」をコンセプトに開発しました。 災害に遭うと誰もが不安な日々を過ごさなければなりません。そんな時、「風雨が凌げ、温かく、心安らぐ空間」をわずか半日で提供することが可能です。また、イベント会場のテントなど、必要な時にその場で建設して使えるので、利便性が高いです。
インフォグラフィックス研究者:大学院工学研究科社会工学専攻 北川 啓介 准教授
キーワード:仮設住宅、軽量で安価、その場建設
名古屋工業大学
三人寄れば文殊の知恵
インターネットバージョン “自治体に導入実績のある、誰もが気軽に参加でき、意見を発信し、議論を行う場所を提供するシステム” です。この技術の特徴は多様な意見を集約しファシリテータを自動化することで、意見を公平にくみ取りながら、一つの意見や計画へと集約できるところです。
インフォグラフィックス研究者:大学院工学研究科情報工学専攻 伊藤 孝行 教授
キーワード:インターネット、議論
千葉大学
燃料のいらない光燃料電池
光をあてて電気を作るタイプの燃料電池で、電極材料に高価な白金を使いません。光触媒として知られる酸化チタンに銀を加えて電極にしています。従来の「光燃料電池」の製造コストを1/50まで引き下げることが可能です。
インフォグラフィックス研究者:大学院理学研究科 泉 康雄 教授
キーワード:光を当てる、燃料電池
千葉大学
光渦を用いたキラル・ナノニードルのデバイス展開
光渦を物質に照射すると、物質がナノスケールのキラルな螺旋構造体(キラル・ナノ構造体)に変形する世界初の現象を用いて、新規のキラルデバイスを創成します。
インフォグラフィックス研究者:大学院融合科学研究科 尾松 孝茂 教授
キーワード:ナノ・スケール・螺旋構造体・ナノニードル・キラルデバイス
千葉大学
ホログラムデータ作成プログラム
ズームレンズ等の画像拡大のための光学素子の数を減らすことが可能となり、しかも拡大縮小における回折計算処理の負担をより軽減できるプロジェクタ装置用のホログラムデータ作成プログラムを提供します。
インフォグラフィックス研究者:大学院工学研究科 伊藤 智義 教授,下馬場 朋禄 准教授
キーワード:ホログラムデータ作成プログラム
千葉大学
シンナムアルデヒドを用いたインフルエンザ予防用マスク、インフルエンザ予防方法及び咳予防装置
インフルエンザウイルスの予防に必要なシンナムアルデヒドの空気中の濃度範囲の設定及び咳濃度範囲を基にしたシンナムアルデヒドを用いたインフルエンザ予防方法及び該予防装置を提供します。
インフォグラフィックス研究者:大学院医学研究院 並木 隆雄 准教授
キーワード:シナモン抽出物,シンナムアルデヒド
千葉大学
光酸発生材料、これを用いたフォトリソグラフィー材料、光パターニングまたは光リソグラフィー
レーザーダイレクトイメージング技術などに用いる光開始系として、酸素阻害の影響がなく、自由度の高い高感度光酸発生系を提供します。
インフォグラフィックス研究者:大学院工学研究科 高原 茂 教授
キーワード:レーザーダイレクトイメージング
千葉大学
データ重ね合わせプログラム及びデータ重ね合わせ方法
より容易に、二つの三次元データ群(点群データ)を融合することのできるデータ重ね合わせプログラム及びデータ重ね合わせ方法を提供します。この技術によって、森林バイオマスの評価に必要な樹木の幹部データを詳細に取得することが可能になります。
インフォグラフィックス研究者:大学院 園芸学研究科 加藤 顕 助教
キーワード:三次元データ群(点群データ),データ重ね合わせプログラム,森林バイオマス
農研機構
ヒト胃消化シミュレーター
ヒト胃のぜん動運動を定量的に模擬可能な胃消化シミュレーターは、物理的・化学的消化作用を同時に考慮したin vitro 胃消化試験が可能な装置です。 本シミュレーターの利用により、食品粒子が、ぜん動運動が活発に起きる幽門部を模した容器の内部で消化されていく挙動を直接観察することが可能となります。本技術は特許第6168585号に登録されています。
インフォグラフィックス研究者:農研機構 食品研究部門 食品健康機能研究領域 上級研究員 小林 功 * 筑波大学 生命環境系 市川 創作 教授
キーワード:胃消化 シミュレーター ぜん動運動
農研機構
紫外線照射に起因する皮膚障害に対する芳香族ピルビン酸の防御効果
紫外線β波(280-315nm)は皮膚に作用し炎症反応を引き起こし、皮膚に障害を与えます。本研究は芳香族アミノ酸(フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン)の代謝物である芳香族ピルビン酸(フェニルピルビン酸、ヒドロキシフェニルピルビン酸、インドールピルビン酸)について、紫外線β波照射により引き起こされる皮膚障害に対する防御効果を検証したものです。
インフォグラフィックス研究者:畜産研究部門
キーワード:紫外線β波、芳香族ピルビン酸
日本原子力研究開発機構
ドナルドダックボイス現象をきっかけにガス濃度計を発明してみました!
ヘリウムガスを吸うと声が高くなるドナルドダックボイス現象をヒ ントにしてガス濃度を計測する装置を発明しました。この濃度計は、水素ステー ション、宇宙開発などの幅広い分野での応用が期待されます。また、水素の他に もエチレン、メタンなど様々なガスの計測も見込まれます(特許登録有)。
インフォグラフィックス研究者:高速炉・新型炉研究開発部門
キーワード:水素 ガス濃度計 ドナルドダックボイス現象
日本原子力研究開発機構
みまもるん(仮称)で体調管理
熱中症の判定をする際、従来は体に負担のかかる直腸温で体温を計測していました。そこで、耳にはめることで簡単に体温をリアルタイムで測ることができる耳栓型装置を今回開発しました。 この装置は、もともと原子力施設での活動の中から生まれた技術ですが、労働現場、介護現場など原子力分野以外での活用が見込まれます(特許登録有)。
インフォグラフィックス研究者:核燃料・バックエンド研究開発部門
キーワード:熱中症 遠隔 体温 マスク熱
日本原子力研究開発機構
よくばりなキャピラリー電気泳動法
キャピラリー電気泳動法は、優れた分離能力により、 水溶液サンプルに含まれる成分を高純度で分離することができます。 この高い分離能力を保ったまま、一度に処理できる液量を1000倍アップさせた、 「よくばりなキャピラリー電気泳動法」を開発しました。 本手法は、創薬開発や環境検査薬の開発など、さまざまな試薬開発への 利用可能性が期待できます(特許登録有)。
インフォグラフィックス研究者:原子力科学研究部門 * 埼玉大学 齋藤伸吾教授
キーワード:キャピラリー 高純度化 高感度分析 試薬開発