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筑波大学敗血症の予防治療薬
敗血症性ショックは、感染を基盤とした全身性炎症反応症候群により循環不全を来した病態です。日本では年間約37万例の敗血症が発症し、そのうちの約20~40%で敗血症性ショックから死に至ると報告されています。治療として抗菌薬、ステロイド、カテコラミンなどを使用しますが、生存率改善を示す確立したエビデンスを持つ治療法はなく、有効な治療法の開発が強く望まれています。 我々はリポポリサッカライド(LPS)により引き起こされ重篤な敗血性ショックモデルマウスに対し、ショック誘導前または誘導後からオレキシンペプチドを末梢持続投与すると、いずれも死亡率を有意に改善することを明らかにしました。オレキシン末梢投与が敗血症性ショックに対する予防および治療法として有効な可能性があることを示しました。- 研究者
- 国際統合睡眠医科学研究機構 柳沢 正史 機構長/教授
- キーワード
- オレキシン、敗血症性ショック、霊長類
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筑波大学装着型嚥下能力計測技術
簡単に頸部に装着できるマイクロフォンから定常的に音を計測する嚥下音解析機器を開発しました。機器による解析結果を、嚥下能力の維持・向上させる食事、リハビリプログラムの提供や介護食品開発に繋げることができます。- 研究者
- システム情報系 鈴木 健嗣 教授
- キーワード
- 嚥下障害、誤嚥性肺炎、嚥下機能評価、スマートフォン
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筑波大学脊髄損傷の症状緩和を目指した創薬へのアプローチ
本スクリーニングシステムを活用することで、迅速かつ簡便に脊髄損傷を標的とした分子標的薬のシード化合物へ辿り着くことが可能となりました。本システムで同定した化合物を用いることで、脊髄内の炎症反応を抑制し、治療効果改善につながることが期待されます。- 研究者
- 生命環境系 鶴田 文憲 助教
- キーワード
- 脊髄損傷、炎症反応抑制、分子標的薬、シード化合物













